大会長挨拶

日本臨床疫学会第3回年次学術大会 大会長
二宮 利治(九州大学)
専門家制度委員会 担当理事
二宮 利治(九州大学)

この度、第3回日本臨床疫学会年次学術大会を開催するにあたり、大会長の任を仰せつかりました九州大学医学研究院 衛生・公衆衛生学分野の二宮利治と申します。今回は、2019年9月28日(土)-29日(日)の2日間の日程で、福岡市の九州大学馬出キャンパス近傍にあるパピヨン24で開催させていただきます。

本学会は、2016年に「クリニカル・マインドとリサーチ・マインドを持つ医療者による質の高い研究を、ビックデータを活用した研究などの振興と研究人材育成を通じて推進し、現在の医療が直面する諸課題の解決に貢献すること」をミッションとして発足しました。

現在、データサイエンス分野の進化には目覚ましいものがあり、今後、IoT, AI,ビッグデータが活用される分野は、医療界のみならず様々な分野に広がることが予想されます。一方で、ヒトを対象とした集団からデータを収取し、曝露とアウトカムに本当に因果関係があるのか、得られたデータにバイアスがあるのかといった基礎的なことを評価するためには、伝統的な疫学、統計学の知識が不可欠です。つまり、医療イノベーションを達成するためには、伝統的な疫学的視点と新しい手法や技術の融合が重要であると考えます。そこで、第3回の学術大会テーマは「継往開来~伝統の継承と未来への挑戦」とさせていただきました。

大会は、2019年9月28日-29日、福岡市のパピヨン24で開催いたします。第1,2回に引き続き、教育公演・研究実践ワークショップ・統計セミナーをはじめとする教育的なプログラムならびにランチョンセミナーもご用意しております。また、これまでよりも一般演題数も増やし、より多くの若手研究者の方にも御発表いただきますので、活発な議論が期待されます。

多数の皆様方のご参加を心よりお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
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